瀬田先生の新学期
2011-04-30


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東日本大震災の影響で大学の新学期は遅れていますが、
瀬田先生から近況のお知らせがありました。
学生さんたちのやる気がうかがえて頼もしいですね。
私たちも頑張りましょう。

【瀬田先生より】
今年は「日本環境文化史演習」というのを担当しています。
テーマは「ふるさと」。
なにも震災になって急遽決めたのではなく
去年から「ふるさと研究」を呼びかけて、
自分のふるさと、父母のふるさと、
祖父母のふるさとというテーマで、地方の見直しをはじめていました。

今年もその予定でシラバスで呼びかけたのですが、
1回目に来た学生は5名、少ないなあとちょっとがっかりしました。
5名には急遽「自分のふるさと研究」から、
「東北被災地のふるさと研究」に切り替えようと提案しました。
ニュースに頻繁に出てくる地名だけでなく、中身を知ろう
この何もない、あるいは静まり返った町や村ではなく、
元気で活気のあった町や村の姿と人を
自分のふるさとにみ立ててみようと呼びかけました。
5名は大いに共感してくれ、こちらもよし!という気になりました。

しかしもう少し人数が多い方がいいと考え、
講義で呼びかけ、人数を募りました。
そうしたら、昨日の2回目のゼミでは一挙に13人になりました。
わたしはこのゼミと、武蔵の図書館で
被災地の市町村史の開架展示をすることを結びつけることを提案しました。
この間、急いで市町村史を購入してもらったのですが、思い切ってこれとゼミを結びつけたわけです。
みんなやる気満々。
とにかくまず図書館にあるすべての岩手、宮城、福島の県史・市町村史を持ちだしてきて
3班に分かれてそれと地図との照らし合わせから始まりました。
みんな地名と場所が一致しません。それに古い地名がわかりません。
そうして図書館にあるもの、ないものの確認を済ませました。
教員・学生のゼミと図書館員の協力関係でゼミを運営していく、面白い試みではありませんか。
今後どうやって興味関心のもてる開架提示にしていくか、
作戦を練ろうということになりました。
学生に関心と責任を持たせて展示の方を任せるというわけです。
1カ月でやろうということになりました。
学生は今東北被災地のことで何かしたいと強く思っていることがわかります。
まずスタートはこうやってデスクワークの座学ですが
これが次のフィールドワークあるいはボランティア活動にどう結びついていくかは不明です。
しかし確実に一歩は始めることができました。
学生は決して無関心なんかではありません。
どうにかしたくてうずうずしている感があります。
わたしもどう展開していくのか、楽しみになってきました。
[musashi]

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